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戸建ての買取はどんな流れになる?売却時の注意点も紹介

自宅の売却を検討されている方の中には、「戸建ての買取はどのような流れで進むのだろう」と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。買取は売却を早くスムーズに進められる方法として注目されていますが、その具体的な進め方や必要な準備については知らないことも多いものです。この記事では、戸建て買取の一連の流れや初期準備、査定から契約、売却後の手続きまでをわかりやすく解説します。売却を安心して進めていただくために、ぜひ最後までご覧ください。

買取の流れを理解する(戸建てを売却したい方向けに、買取の全体像)

戸建てを売却する際、まず「買取」とは不動産会社が買い手になる売却方法を指します。流れとしては、電話やメールなどで買取査定を依頼し、訪問査定や物件調査を受けてから、買取価格が提示されます。その後、条件が合えば売買契約を締結し、引渡しと代金決済へと進みます。即時買取であれば、査定から契約、引渡し・入金までを数日から1か月程度で完了できることもあります。

仲介売却と比べると、買取はスピード感が大きな特徴です。仲介の場合は買主を探す必要があり、売却完了までおおむね3~6か月ほどかかるのに対し、買取では最短で1週間から1か月ほどで現金化できるケースもあります。ただし買取価格は市場相場より低くなる傾向にあり、一般的に7~8割程度になることが多い点にはご留意ください。

買取を選ぶ際の主なメリットとしては、スケジュール調整の手間が少なく、すぐに現金化できることが挙げられます。広告や内覧対応が不要で、近隣に知られずに売却が可能な点、仲介手数料が不要である点も大きな利点です。

下表は、仲介と買取の主な違いを3項目にまとめたものです。

項目買取仲介
売却完了までの期間短い(数日~1か月程度)長い(3~6か月程度)
売却価格傾向相場の約7~8割相場に近い価格
手間・対応内覧不要、手続き簡素広告・内覧対応が必要

初期準備と必要な書類について(自宅を売却検討中の方向け)

戸建てを買取で売却する際に、スムーズに手続きを進めるためには、事前に必要な書類を整理し、住宅ローンや税務に関する確認も大切です。

項目内容
買取査定に必要な書類筆界確認書・実測図、越境の覚書、建築確認済証・検査済証、設計図書などを準備します。紛失の場合は、市区町村で代替書類を取得可能です。
住宅ローン残債と抵当権抹消ローン残高証明書や残高返済予定表で残債を把握し、売却代金で完済できるか確認します。抵当権抹消は司法書士を通じて行うのが安全です。
税金・確定申告の基礎知識譲渡所得が発生した場合、確定申告が必要になります。税額は、所有期間により「短期譲渡所得(所有期間5年以下)」は39.63%、「長期譲渡所得(5年超)」は20.315%です。居住用の自宅の場合、3,000万円の特別控除など特例の対象になることがあります。

まず、筆界確認書や実測図、越境の覚書などは、隣地との境界が明確である証明として重要です。建築確認済証や検査済証、設計図書も建物が法律に適合して建てられたことを示す基本書類で、購入検討者に安心を与えます。不足している場合は市区町村による確認証明書等で補うことも可能です。

次に、住宅ローンが残っている場合は、銀行から発行されるローン残高証明書や返済予定表をもとに、売却代金で完済できるかを見積もります。売却代金による完済が可能であれば、抵当権抹消の手続きは金融機関から司法書士に書類が渡され、登記簿上から抵当権が抹消されます。手続きには銀行への連絡や司法書士との連携が必要で、安全かつ確実に進めるためには司法書士に代理を依頼するのが一般的です。

また、売却によって利益が出た場合(譲渡所得が発生した場合)は、翌年の2月16日〜3月15日の間に確定申告が必要です。譲渡所得税は、所有期間により税率が異なります。所有期間が5年以下なら短期譲渡所得として約39.63%、5年超なら長期譲渡所得として約20.315%の税率が適用されます。居住用のマイホームの場合は、一定の要件を満たせば最大3,000万円の特別控除が受けられ、税負担が軽減される場合があります。

査定~契約までのステップを知っておく

戸建てを不動産会社に「買取」してもらう際は、以下のような順序で手続きが進みます。

ステップ内容の要点
査定依頼まず「机上査定」と「訪問査定」があります。机上査定は情報のみで価格を迅速に把握でき、訪問査定は実際の現地調査を経て精度の高い査定額が得られます。
価格提示・比較複数の業者に査定依頼し、提示価格の根拠や相場との乖離をチェックします。不当な低価格には注意しましょう。
契約締結条件に納得できれば契約を結び、手付金の受け取りや決済・引渡しの段取りへ移ります。

まずは、査定の申し込みです。机上査定は所在地や間取りなどの情報を入力するだけで、当日から数日以内におおよその価格がわかります。一方、訪問査定は担当者が現地を訪れ、建物の状態や周辺環境を詳しく確認して査定を出します。おおむね一週間ほどの期間がかかりますが、より正確な評価が得られます。

次に、複数の不動産会社に査定依頼し、提示された価格を比較します。業者によって価格に差が出る点や、提示額が仲介価格の目安(約八割)を大きく下回っていないかなどを確認することが重要です。

価格が妥当であれば、いよいよ契約です。契約書に署名・押印後、手付金を受け取ります。その後、残代金の受領や鍵の引渡しなど、決済と所有権移転手続きが行われます。

買取後の手続きと税務対応

戸建てを買取により売却した後も、安心して取引を完了できるよう、必要な手続きや税務の対応を整理してご案内いたします。以下に、手続きの流れや税務対応のポイントを分かりやすくまとめます。

項目概要注意点
決済・引渡し司法書士による登記書類確認、残代金受領、抵当権抹消、鍵や書類の引渡し書類の不備や振込手数料の負担などを事前に確認
確定申告・納税譲渡所得が発生した場合は翌年2月16日〜3月15日に申告、所得税・住民税を納付控除や特例の適用要件を確認(例:居住用3000万円特別控除)
売却後の注意点譲渡所得の計算方法、特例・控除の適用、繰越控除の活用取得費未確認時の概算法や、軽減税率の適用要件を事前に把握

まず、決済と引渡しの当日は、司法書士が登記に必要な書類(権利証、実印、印鑑証明書など)を確認したうえで、残代金の受領や抵当権の抹消、鍵や書類の引渡しを行います。書類の不備や振込手数料の負担については事前に確認しておくことが重要です。所要時間はおおむね1時間から1時間半程度です 。

次に、譲渡所得が発生した場合、売却した翌年の2月16日から3月15日までに確定申告を行い、その結果に基づいて所得税と住民税の納付を進めます 。譲渡所得に対する税率は、所有期間が短期(5年以下)の場合には約39.63%、長期(5年超)の場合には約20.315%となります 。

さらに、自宅を売却した場合には「マイホームの3000万円特別控除」などの特例が利用できることがあります。適用には居住用であった期間など、要件の確認が必要です 。取得費が不明な場合には売却代金の5%を概算取得費として計算することも可能です 。また、譲渡損失が発生した場合には他の所得との損益通算や翌年以降への繰越控除が適用できるケースもあります 。

まとめ

戸建ての買取は、査定から契約、引渡しまで一連の流れが決まっており、スピーディかつ手間が少ない方法として選ばれることが増えています。事前に必要書類を準備し、住宅ローンの残債や税金の確認を行うことで、売却手続きがより円滑に進みます。買取は価格が相場より低くなる傾向があるものの、現金化の早さやスケジュール調整のしやすさなど、安心して進めやすい点が魅力です。売却後の確定申告や特例制度も忘れずに確認し、計画的に進めていきましょう。

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