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岸和田市で賃貸需要が高い投資物件とは?選び方や利回りも解説

伊東 孝之

筆者 伊東 孝之

不動産キャリア15年

サラリーマン時代は不動産会社で勤務、独立後は建物そのもののことを学ぶべく、リフォームを主軸に物件に携わって参りました。広く浅くですが、建築に関する知識も有していますので、単純に不動産を右から左に売却するのではなく、付加価値を見出すことに注力しています。

岸和田市で投資用物件の購入を検討されている方へ、本当に賃貸需要はあるのか、将来も安定して家賃収入が見込めるのかといった疑問を感じたことはありませんか。地域の人口や世帯の推移、賃貸利回りの傾向、さらに駅近物件の特徴や物件選定の注意点など、知っておきたいポイントは多岐にわたります。この記事では、岸和田市における投資用物件の購入を納得して進めるための最新データと根拠をわかりやすく解説いたします。今後の資産形成を考えるうえで、まずは基礎となる情報をしっかりと掴みましょう。

岸和田市における賃貸需要と人口・世帯の推移

岸和田市の人口は近年、減少傾向が続いています。例えば、2015年の20万人超から2024年には約18万8千人にまで減少しており、10年間でおよそ6%の減少、平均すると年0.6%ほどのペースです。また、住民基本台帳ベースでは、2025年1月1日時点の人口は182,389人で、前年から約1,912人(1.0%)の減少となっており、19年連続の減少が続いています。

一方で世帯数は増加傾向にあり、2015年から2024年にかけて約85,400世帯から約89,981世帯へと毎年増加を続けています。また、住民基本台帳ベースでは、2025年1月1日時点の世帯数は87,224世帯で、10年前と比べて3.8%増加し、1世帯あたりの人員も2.4人から2.1人へと小規模化が進んでいます。

さらに、岸和田市では空き家の増加も確認されています。2023年の空き家数は12,550戸で、住宅戸数全体約90,830戸のうち13.8%を占め、これは全国平均とほぼ同様の割合です。そのうち賃貸などに供されていない空き家は、2018年の4,790戸から2023年には5,890戸へと増加し、賃貸用ストックとしての再利用可能性とともに、空き家として放置された場合の市場への影響が注目されます。

また、住宅着工数は増加傾向にあり、2015年の682戸から2022年には990戸と増えましたが、2023年には671戸に減少しています。こうした建築動向は、賃貸需要の供給側にも影響を及ぼしていると考えられます。

以下に、岸和田市の賃貸需要に直結する主要な指標を表にまとめました。

項目 動向 賃貸需要への影響
人口 減少(2015年→2024年:約6%減、2025年も1%減) 長期的には減少リスク
世帯数 増加(小規模世帯・単身世帯の増加) 賃貸ニーズの底支え
空き家 増加(賃貸未利用の手放された住宅が増) 賃貸供給として活用の余地あり
住宅着工数 増加→2023年に減少 需給バランスに変化の可能性

岸和田市における賃貸利回りの現状と傾向

岸和田市において、賃貸用一戸建ての平均的な表面利回りは約6.41%です。これは、想定される年間賃料が105万円、想定取得価格が1,639万円であることに基づいて算出されています。築年数の平均は約24.7年、駅からの平均距離は約16.1分です。

以下の表は、築年数や駅からの距離による利回りの違いをわかりやすくまとめたものです。

条件想定利回り補足情報
築年数別(2年〜30年)約5.05%〜6.87%築古ほど利回りが上昇傾向です(2年:5.05%、30年:6.87%)
駅距離別(2分〜30分)約5.85%〜7.14%駅から遠いほど利回りは高まります(2分:5.85%、30分:7.14%)

家賃相場については、岸和田市では間取りごとに次のような平均賃料が確認されています(2025年11月3日時点)。2Kは約4.12万円、2DKは約4.91万円、2LDKは約6.61万円です。

これらの数値をもとに「期待収益イメージ」を示すと、たとえば2LDKなら月約6.6万円、年間約80万円ほどの家賃収入が見込めます。取得価格や築年数の条件によって異なりますが、おおよそ6%前後の利回りが得られる可能性があることがわかります。

まとめると、岸和田市では築古かつ駅から遠い物件ほど利回りが高まる傾向がある一方、築浅・駅近の物件は利回りが抑えられます。家賃相場としては2Kで4万円前後、2LDKでは6万円台が中心であり、平均6%前後の利回りを意識して収益計画を立てるのが望ましい状況です。

エリア特性と駅近物件の強み

まず、岸和田駅から徒歩1~5分の駅近物件は、南海本線を通じて「大阪市内や関西国際空港へ30分以内」でアクセスできるため、通勤・通学や旅行の利便性が非常に高い点が魅力です。雨の日でも駅までの移動が短く、時間を有効に使いたい方にとって大きなメリットとなります。さらに、駅前にはスーパーやコンビニ、ドラッグストア、医療施設などが徒歩圏に揃っており、日常の買い物や急な体調不良時の対応にも安心です。こうした利便性の高さは、入居者にとって大きな魅力であり、賃貸需要を支える要因となっています。

次に、駅近物件は資産価値の安定性にも優れています。実際に、岸和田駅周辺の中古マンション坪単価は過去7年間で約10.85%上昇し、今後5年でさらに約8.54%の上昇が見込まれています。駅距離別に見ると、駅から近いほど坪単価が高く、たとえば「徒歩1分で約108万円/坪」「徒歩5分で約94万円/坪」といった傾向があります。このように駅近は将来にわたって価格が下がりにくく、投資物件としての資産性も期待できる立地です。

ただし、選ぶ際にはコスト面にも注意が必要です。駅近で利便性の高い物件は、購入価格が高めに設定される傾向があります。たとえば、岸和田駅徒歩5分圏では坪単価がおおむね80万〜120万円程度となることがありますので、ローン返済能力や資金計画を慎重に確認することが大切です。また、管理費や修繕積立金など維持費の負担も忘れてはなりません。築年が古い物件では、耐震性や配管の老朽化などを原因としたリフォーム費用も将来的にかかる可能性がありますので、購入前にしっかり確認しておく必要があります。

項目内容注意点
通勤・生活利便大阪・空港へ30分以内。周辺に店舗・医療施設充実駅近ほど価格が高め
資産価値の安定性過去7年で坪単価+10%、今後5年でさらに上昇予想築年古いと価値変動リスクあり
選定時のコスト面購入価格・管理費・修繕費・リフォーム費用を含む全体コストを確認資金計画に無理がないか慎重に評価

:岸和田市で投資用物件購入を検討する際のポイント

岸和田市で投資用物件の購入をご検討の方は、将来の人口動向や地域特性を踏まえ、慎重な判断が求められます。まず、今後の人口減少リスクに備えるため、「人口推計」「世帯構造」「空室率」などの複合的データから長期的な安定性を見極めることが重要です。たとえば、岸和田市の人口は近年毎年1~2千人の減少が続いており、2024年には約18万8千人と、10年間で約6%減少しました。また、将来の人口推計では、2050年には2020年比で72%程度まで減少すると見られており、人口減少圧力は確実に進行しています。こうした動向をふまえ、立地選定や収支計画の見直しが不可欠です。

検討ポイント注目内容留意点
将来人口リスク人口推計や減少率(2050年:約72%)減少速度や周辺エリアとの比較
利回りと費用のバランス表面利回り(平均約6.4%)と維持費等の総費用築年数・駅距離による利回り差
基本選定視点立地・利回り・維持管理空室リスクや災害リスクにも注意

次に、利回りと費用のバランスの見極めが非常に重要です。岸和田市における賃貸一戸建ての平均表面利回りは約6.41%ですが、築年数や駅からの距離によって大きく異なります。たとえば、築年数が浅い物件では利回りが低めで、築20年で6.03%、築30年で6.87%などの差があります。また、駅徒歩距離では、近くの物件ほど利回りは低下し、駅から遠いほど高くなる傾向があります。こうした数字を踏まえ、利回りだけではなく、修繕費や保険料、空室対策費用なども含めて費用対収益のバランスを判断することが求められます。

最後に、案件選定にあたっての基本的視点を整理します。立地の良さ(駅近、生活利便性の高いエリアなど)は賃貸需要や資産価値の安定性に直結します。一方で、維持管理面では修繕・管理コストや空室リスク、さらには災害リスク(津波や液状化など)にも留意が必要です。特に岸和田市は地理的にこうしたリスクが一定程度存在しているとされるため、適切なリスク管理が不可欠です。これらの視点を総合的に判断し、長期的に収益を得るための投資戦略を立てていただくことをおすすめします。

まとめ

岸和田市は人口や世帯数の動向、賃貸物件の利回り、そして駅近物件の資産価値など、投資判断に必要なさまざまな要素が重なり合っています。賃貸需要は世帯の推移や地域特性によって形成され、駅に近い立地は安定した需要を支えています。今後の人口減少リスクやコストにも目を向けつつ、利回りや立地、維持管理のバランスを慎重に見極めれば、岸和田市での投資用物件の購入に大きな可能性が広がるでしょう。

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