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岸和田市で相続登記をするには|必要書類と、間に合わないときの手続き

伊東 孝之

筆者 伊東 孝之

不動産キャリア15年

サラリーマン時代は不動産会社で勤務、独立後は建物そのもののことを学ぶべく、リフォームを主軸に物件に携わって参りました。広く浅くですが、建築に関する知識も有していますので、単純に不動産を右から左に売却するのではなく、付加価値を見出すことに注力しています。

相続した不動産の名義変更を、相続登記といいます。2024年4月から義務になり、相続を知った日から3年以内に申請しないと10万円以下の過料の対象になります。

この記事では、岸和田市の不動産の相続登記について、窓口・必要書類・費用と、期限に間に合わないときの対処法までを整理します。

  • 窓口は大阪法務局岸和田支局
  • 相続登記に必要な書類
  • 戸籍集めを楽にする2つの制度
  • 費用と、100万円以下の土地の免税
  • 3年に間に合わないときの相続人申告登記
  • まとめ

窓口は大阪法務局岸和田支局

岸和田市の不動産の相続登記は、ここが管轄です。

項目内容
所在地岸和田市上野町東24番10号(〒596-0047)
電話072-438-6501(自動音声案内)/072-438-6530(地番・家屋番号の照会、証明書発行)
管轄区域岸和田市、泉大津市、貝塚市、泉佐野市、和泉市、泉南市、阪南市、忠岡町、熊取町、田尻町、岬町

泉州エリアの不動産なら、ほぼこの支局です。相続財産が岸和田市と貝塚市にまたがっていても、どちらもこの支局で手続きできます。

一方、戸籍や固定資産評価証明書は市役所で取ります。岸和田市の不動産なら岸和田市役所、貝塚市の不動産なら貝塚市役所です。窓口が2種類あることを、先に押さえておいてください。

相続登記に必要な書類

遺産分割協議で1人が相続する場合の、標準的な書類です。

区分必要書類
亡くなった方出生から死亡までのすべての戸籍謄本(除籍謄本・改製原戸籍謄本を含む)/住民票の除票、または戸籍の附票
相続人相続人全員の戸籍謄本(現在のもの)/不動産を相続する人の住民票/相続人全員の印鑑証明書
不動産固定資産評価証明書(最新年度のもの。岸和田市役所で取得)/登記事項証明書
協議遺産分割協議書(相続人全員の署名と実印での押印)/登記申請書

このうち手間がかかるのは、亡くなった方の出生からの戸籍です。転籍を繰り返していると、複数の市区町村に請求することになります。

なお、遺産分割協議書に添付する印鑑証明書について、不動産登記では作成後3か月以内といった有効期限はありません。ただし金融機関の手続きでは3〜6か月以内を求められることがあります。

戸籍集めを楽にする2つの制度

戸籍の広域交付(2024年3月から)

本籍地でない市区町村の窓口でも、まとめて戸籍を請求できるようになりました。岸和田市役所の窓口で、他府県の戸籍を含めて取得できます。ただし制限があります。

制限内容
請求できる人本人・配偶者・父母や祖父母・子や孫のみ。兄弟姉妹の戸籍は取れません
請求の方法窓口に本人が行く必要があります。郵送も代理人による請求もできません。顔写真付きの身分証明書が必要です
対象外の戸籍コンピュータ化されていない古い除籍・改製原戸籍は対象外で、その本籍地へ請求します
取得できる種類全部事項証明書(謄本)のみ。抄本は請求できません

お子さんがいない方の相続でご兄弟が相続人になるケースでは使えないため、従来どおり本籍地を辿ることになります。

法定相続情報一覧図(無料)

集めた戸籍一式を法務局に提出すると、相続関係を1枚にまとめた証明書を発行してもらえます。これがあると、その後の手続きで戸籍の束を持ち回らなくて済みます。

項目内容
費用無料。必要な通数を交付してもらえます
使える場面銀行の預金解約、証券会社の名義変更、法務局の相続登記、税務署への相続税申告(提出先によって取り扱いが異なることがあるため、事前にご確認ください)
申出先亡くなった方の本籍地・最後の住所地、申出人の住所地、不動産の所在地のいずれかを管轄する法務局

不動産と預貯金と証券が別々にある方には、特におすすめです。 戸籍一式を1か所に出すと、返ってくるまで他の手続きが止まります。一覧図があれば、複数の手続きを同時に進められます。

費用と、100万円以下の土地の免税

登録免許税は、固定資産税評価額の0.4%です。評価額1,000万円の不動産なら4万円になります。

ここに免税措置があります。 相続による土地の所有権移転登記で、その土地の価額が100万円以下なら、登録免許税は免税です(2027年3月31日まで)。私道の持分、山林、農地の小さな筆などが該当します。

名寄帳で細かい土地が複数出てきた場合、この免税の有無で負担が変わります。相続登記の猶予期限(2027年3月31日)と免税措置の期限が同じ日なので、古い相続をまとめて片付けるなら今が有利です。

司法書士に依頼する場合の報酬は、不動産の数や相続関係の複雑さによりますが、5〜15万円程度が一般的です。

3年に間に合わないときの相続人申告登記

遺産分割がまとまらない、相続人が多くて戸籍が集まらない。こうした事情で期限内に登記できないことがあります。そのために2024年4月に新設されたのが、相続人申告登記です。

「自分はこの不動産の相続人です」と法務局に申し出ると、登記記録にその旨が記録されます。これで申し出た人は、3年以内の申請義務を果たしたことになります。

内容
できること他の相続人の同意なく1人で申出できます。必要なのは自分が相続人だとわかる戸籍だけで、亡くなった方の出生からの戸籍も、相続人全員の戸籍も、遺産分割協議書も要りません。登録免許税もかかりません
できないこと名義は亡くなった方のままです。不動産を売却できず、抵当権の設定もできません。義務を果たしたことになるのは申し出た本人だけで、相続人全員が過料を避けるにはそれぞれが申し出る必要があります
その後遺産分割がまとまったら、成立した日から3年以内にその内容での所有権移転登記が必要です。この追加の義務は、相続人申告登記では果たせません

つまり相続人申告登記は、過料を避けるための一時しのぎです。売却を考えているなら、いずれ通常の相続登記が必要になります。

まとめ

ポイント内容
窓口大阪法務局岸和田支局(岸和田市上野町東24-10)。戸籍と評価証明書は市役所
戸籍の広域交付岸和田市役所でまとめて請求できますが、兄弟姉妹の戸籍は対象外
法定相続情報一覧図無料。銀行と法務局と税務署の手続きを同時に進められます
登録免許税評価額の0.4%。価額100万円以下の土地は2027年3月31日まで免税
間に合わないとき相続人申告登記。ただし名義は変わらず、売却もできません

相続登記が済んでいないと、不動産の売却は進められません。売却を視野に入れているなら、査定と登記の準備を並行して進めるのが早道です。当社では相続に慣れた司法書士をご紹介しています。査定だけ、相談だけでも承ります。

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この記事の執筆者

伊東 孝之

このブログの担当者 伊東 孝之

◇ 保有資格
宅建士、賃貸不動産管理士、米国不動産経営管理士(CPM)

◇ キャリア:15年

司法書士や税理士といった専門家と密に連携し、法務・税務の両面からバックアップする万全の体制を整えております。無料相談無料査定も承っており、初めてのご売却でも安心してお任せいただけます。地域に深く根ざし、ご紹介を通じて積み上げてきた信頼の実績を糧に、皆様の不動産売却を支える最良のパートナーであり続けます。