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不動産売却を検討中の方必見!査定方法の違いや手順を解説

伊東 孝之

筆者 伊東 孝之

不動産キャリア15年

サラリーマン時代は不動産会社で勤務、独立後は建物そのもののことを学ぶべく、リフォームを主軸に物件に携わって参りました。広く浅くですが、建築に関する知識も有していますので、単純に不動産を右から左に売却するのではなく、付加価値を見出すことに注力しています。

不動産の売却を考えたとき、「査定」という言葉を耳にしますが、その具体的な内容や手順について詳しく知っている方は多くありません。実際、査定方法によって売却の流れや結果も大きく変わることがあります。この記事では、不動産売却時に知っておきたい査定方法の基本から、査定価格の計算方法、事前に用意すべき資料、そして査定結果を最大限に活かすコツまで、初めての方にも理解しやすく丁寧に解説します。分かりやすい内容で、安心して読み進めていただけます。

不動産売却の査定方法とは? 初めての方にもわかりやすく解説

不動産を売却しようと思ったら、まず「査定」がスタート地点になります。査定とは不動産会社が「その物件がだいたいどれくらいで売れそうか」を見積もることで、「おおむね三か月以内に売却できる価格」が目安とされます。これは媒介契約の更新が三か月ごとであることが多いためです。

査定の方法には主に三つあります。簡易査定(机上査定)、訪問査定、そして専門家による不動産鑑定です。簡易査定はインターネットや一括査定サービスに住所・築年数などを入力するだけで、数時間から数日で概算価格がわかりますが、物件の状態が反映されないため精度は低めです。訪問査定は不動産会社の担当者が実際に現地を調査し、建物の状態や周辺環境などを踏まえて査定するため、より正確です。ただし、結果が出るまで一週間程度かかることもあります。不動産鑑定は、不動産鑑定士が法に基づいて調査・評価するもので、遺産相続などで信頼性が求められる場合に用いられますが、有料となります。

下記表に、それぞれの査定方法の特徴をまとめました。

査定方法所要時間精度の目安
簡易査定(机上査定)数時間~数日概算(精度低)
訪問査定数日~1週間程度高い
不動産鑑定1週間以上非常に高い(有料)

以上のように、最初は簡易査定で相場感を掴みつつ、信頼できる価格情報が欲しいときには訪問査定や場合によっては不動産鑑定を活用する流れが、初めての方にはわかりやすく進めやすい方法です。

査定価格の算出方法を理解しよう

不動産の査定価格を理解するためには、主に三つの算出方法が基本となります。それぞれの特徴を押さえておくことで、査定結果をより納得してご確認いただけます。

算出方法 概要 対象となる物件
取引事例比較法 類似する物件の実際の取引価格をもとに、条件を補正して査定額を算出する方法です。近年の事例ほど精度が高まります。 マンションや土地など、取引事例が多い物件
原価法 再建築にかかる費用を基に、築年数などによる減価を考慮して査定額を算出します。建物の築年による価値の減少を反映します。 戸建て住宅の建物部分
収益還元法 将来的な収益に基づいて価格を算出します。直接還元法は1年の純収益を還元利回りで割り算出し、DCF法は収益と将来の売却価格を割引現在価値にして合計します。 賃貸アパートや投資用不動産

以下、それぞれの方法についてもう少し詳しく説明いたします。

取引事例比較法は、対象不動産と条件が似通った物件の過去の取引価格を収集し、築年数や立地、面積といった要素を補正して査定額を出します。最近の事例で、立地や築年、用途地域が揃ったものほど、精度が高まります。この方法は、マンションや土地の査定でよく使われます。

原価法では、再建築費用(再調達原価)から、築年数に応じた減価修正を行い、積算価格を求めます。たとえば木造住宅であれば、築10年で価値が半分、築20年でほぼゼロとされるケースもあります。ただし、リフォーム履歴や建築性能なども評価に反映する場合があります。

収益還元法は将来の収益性を重視して価格を導きます。直接還元法では「1年の純収益 ÷ 還元利回り」によって価格を算出し、DCF法では「各年の純収益の現在価値の合計 + 将来売却価格の現在価値」を求めることで、より精緻に査定します。たとえば収益還元法では、家賃収入から経費を差し引いた純収益を基に、還元利回りを用いて価格を算出することが一般的です。

これら三つの方法は、それぞれ得意とする物件や視点が異なります。実際には複数の方法を組み合わせて総合的に判断し、適正な査定価格を導き出すことが大切です。

査定依頼前に準備しておきたいこと

査定をスムーズに進めるためには、まず必要な書類を整理することが重要です。法務局などから取得できる書類には、登記事項証明書(登記簿謄本)・公図・土地や建物の測量図または間取り図などがあります。これらは不動産の権利関係や面積、形状、境界を正確に把握するために欠かせません。一部書類が手元にない場合でも、不動産会社が取得代行してくれるケースが多いですので安心してご相談いただけます。

書類の種類 内容
登記事項証明書 所有者情報や権利関係が記載されている
測量図・間取り図 面積・形状・境界など不動産の構造把握に必要
公図 土地の形状や位置、接道関係を示す地図

次に、査定依頼は複数の不動産会社に行うことをおすすめします。机上査定(簡易査定)から始め、まずは検討の目安をつかみ、そのうえで訪問査定(現地査定)へ進むのがよい流れです。一般的には3〜5社程度に依頼して査定価格や対応を比較することで、相場感を掴みやすくなります。さらに、査定依頼時には査定書の発行を求めるようにしましょう。査定額だけでなく、その根拠や用いた事例が明記された書類があると説得力が増し、比較検討にも役立ちます。

また、査定は基本的に無料で利用できることが多いため、費用を気にせずに利用することが可能です。無料であるという点を活用し、検討のためにしっかりと情報整理を行い、不明点を事前にまとめておくと依頼時もスムーズです。必要な書類をあらかじめ準備し、複数社の査定を上手に使い分けることで、安心して売却準備を進めることができます。

査定結果をどう活用するか? 売却成功に向けた次のステップ

査定額と実際の売却額には相違が生じることがあります。たとえば「ほぼ同じ(±50万円以内)」というケースが過半数を占める一方で、査定額より高く売れたケースも約18%存在し、査定額より安くなったケースも一定数あります。とはいえ、大多数は大きな差がなく、査定は売れ行きの目安として信頼できる水準にあることがわかります。ただし査定額≠売却額であることを理解しておきましょう。

査定結果をもとに、売り出し価格と時期の戦略を立てることが重要です。まずは査定額を参考に、売り出し価格は「査定額と同じか、やや高め」に設定し、反応を見ながら調整するのが基本です。高すぎると売れ残るリスクがあるため、内見状況や問い合わせ数に応じて段階的に価格を改定する方法がおすすめです。また、内覧時の印象を良くするために室内の清掃整理や軽微なリフォームを行うのも効果的です。

さらに、査定結果を受けて、当社へご相談いただくこともぜひご検討ください。査定額の根拠やエリア特性をふまえた売り出し戦略、実際の売却までの流れについてわかりやすく丁寧にご説明いたします。ご相談は無料で承っており、ご希望に応じて訪問査定や詳細査定にも対応しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

ステップ内容利用目的
1.査定結果の比較 複数社から査定を取得し、査定額のばらつきや根拠を確認 相場把握と不動産会社選びの判断材料
2.売り出し価格の設定 査定額を基に反響を見ながら価格調整 売れ残りリスクの軽減とスムーズな成約
3.当社への相談 査定額の背景や適切な売却スケジュールを提案 売却成功に向けた具体的な支援

まとめ

不動産の売却を検討する際、まずは査定方法や査定価格の算出基準について正しく理解することが大切です。査定では、内容や精度によって異なる方法が用いられており、それぞれに特徴があります。必要な書類や準備を整えることで、査定も円滑に進みやすくなります。査定価格はあくまで目安ですが、その結果を活用し、売却計画を立てることが成功への第一歩です。不安な点や疑問がある場合は、ためらわず専門家までご相談ください。安心して売却活動を進められるよう、誠実にサポートいたします。

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